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3DCGについての初心者向けTipsなんか
IBLとオブジェクトの親和
2009-07-23 Thu 17:00
botomsx2_2床なし

IBLは非常に便利ですが、地面のあるシーンでは、このようにオブジェクトが床から浮いてしまいます。
これに一手間加えると、簡単にリアリティを増すことが出来ます。



まずvidroに渡すオブジェクトのデータですが、レンダリング用とダミー用の二つを用意します。

①まずはレンダ用のオブジェクトに床のオブジェクトを追加します。
床のサイズは適当で良いですが、ライティングしたときにメインオブジェクトの影が収まる程度の面積を確保しておいて下さい。
マテリアルの色は白、反射や光沢の設定はIBL背景の床面の材質に合わせます(vidro上で調整してもOKです)。
出来上がったらレンダ用のデータとして保存します。
botom_mqo1.jpg(レンダ用データ)

②続けて全てのオブジェクトを不可視にし、ダミー用のデータとして別名保存します
(必要なのは視点情報だけなので)。
botom_mqo2.jpg(ダミーデータ)



次にvidroでの作業に移ります。

③まずはレンダ用のデータでテストレンダして、光源の強度や露出などの設定をつめて下さい。
ここで一旦シーン保存しておきましょう。
botomsx2_2.png(テストレンダ中…)

④ダミーのデータを読み込み、同じ光源・露出の設定でレンダします。
※この時、最終的なレンダリングサイズと同じ大きさに設定して下さい。
すると背景だけの画像が出来るので、これを背景画像として保存します。
botomsx2_2_dummy.png(背景の作成)
※ダミーデータの読み込みは③のシーンファイルをコピーしてテキストエディタで開き、
[new Space]→[new Object]の[File]の所をダミーデータ名に書き換えると楽です。

⑤手順③で保存したシーンファイルを読み込み、本番のレンダリングを開始して下さい。
レンダが終了したら、[アートスタイル]→[背景]を開き、④で作成した背景画像を選択します。
「背景を合成するマテリアル」から床のマテリアルを選択し、「背景に合成」「照明を合成」にチェックを入れます。
無題(背景と合成中…)

床の部分に背景が合成され、床面に落ちた陰影や反射も合成されます。
botomsx2_2完(合成完了♪)




説明が長くなりましたが…
オブジェクトが浮いて見える原因は、天球光源の背景に影が落ちないためです。
だから天球光源の画像を床面に陰影付きで合成してやる、ただそれだけの話ですね。

botomsx2_2床なし botomsx2_2完
左:合成前、右:合成後です。
ちゃんと地面に足が着いているように見えません?


(2009.07.31)
※ ダミーデータを用意せず、もっと簡単にできる事が判明 …(-_-;
IBLとオブジェクトの親和2の記事を参照のこと
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